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森下圭子さんのムーミン講演会を聞いて考えた事①

フィンランド在住のムーミン研究家である森下さんの講演会を先日聞きに行った。

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                     (岸田今日子さんの写真提供:南正時さん)

彼女のトーベ・ヤンソンへの愛情あふれるオマージュを聞いて、およそ半世紀前、テレビアニメ「ムーミン」の制作方針を決定したいきさつを鮮明に思い出していました。

当時、決断したテレビアニメの方向付けが、トーベ・ヤンソンの個性的なもう一つの世界を今日まで守って来たのでは、と改めて気付かされ、私は感慨を覚えたのです。

私が最初に触れたムーミンは個性的な魅力に溢れていたが、とても普遍的とは言えない気がした。

トーベ・ヤンソン固有の魅力、フィンランドの風土との分かち難い個性。陰鬱(モノトーン)で孤独で、そのくせ抵抗し難い透明な楽天性など数多くあった。

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しかし、これらの多くは当時の日本のテレビの常識では歓迎されるものではなく、特にアニメ番組化となると、正直、気が重かった。

 

サンプルとしてに準備稿をあげてきた井上ひさしは徹底したドタバタ劇に仕立て上げてきた。

「だって、おおすみさん〈ムーミン〉の世界をそのままテレビアニメにするなんて無茶ですよ!思い切って変えなくては・・」

と云うのが彼の言い分だった。面白いシナリオだったが、トーベ・ヤンソンの影はどこにもなかった。

 

つづく

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コメント

続きが早く読みたいです。ムーミンのDVDブルーレイ化はもう無理なんでしょうか?

投稿: 阿部 | 2017年9月18日 (月) 09時13分

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